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インストール - LimeSurvey CE

From LimeSurvey Manual

Revision as of 07:00, 7 December 2023 by D inoue (talk | contribs)
メモ : このインストールの説明は、バージョン 2.0 移行に対応しています。1.92 以前の古い説明はここ、更新についてはここを参照してください。

概要

LimeSurveyプロジェクトは、2 通りのインストール方法を準備しています。

  • ご自身の Web サーバー :
    この場合は、このページのステップ 1 から説明に従ってください。
  • ローカルの Windows パソコン :
    (主にパフォーマンスや開発・テストのために)アンケートをパソコン上で作り、あとで Web サーバー上の LimeSurvey にアップロードしたいという場合、ローカルのパソコンに LimeSurvey をインストールしたいということがあるでしょう。この目的のために、LimeSurvey の特別なパッケージ――Web サーバー、データベース、LimeSurvey アプリケーションをまとめたものと、そのインストール手順を用意しています。

Web サイトで LimeSurvey を利用できるか確認する

サーバーが以下の追加要件を満たしていることを確認してください。

Template:メモ

LimeSurvey 6.x の最小要件セット:

  • 最小 250 MB のディスク空き容量。
  • MariaDB 10.3.38 以降、MySQL 8 以降、Microsoft SQL Server 2008 以降、Postgres 12 以降のいずれか。
  • PHP バージョン要件:
    • LS 6.x (PHP 7.4.x から 8.1.x まで)
    • LS 5.x (PHP 7.2.5 から 8.0.x まで)
    • LS 3.x (PHP 5.5.9 から 7.4.x まで)
  • php.ini の`short_open_tag` は `ON` に。
  • 次の PHP モジュール/ライブラリを有効に :
    • mbstring (マルチバイト文字列関数) 拡張機能library.
    • PDO データベース ドライバー。MySQL (pdo_mysql または pdo_mysqli) 、Postgres (pdo_pgsql) 、 MSSQL ( Windows 版 pdo_sqlsrv または Linux 版 pdo_dblib) のいずれか
    • また、一般的なすべての PHP デフォルト ライブラリを有効に
      • hash
      • session
      • openssl または mcrypt
      • fileinfo
      • SimpleXML
      • など …
メモ : Linux から dblib PDO ドライバーを使ってWindows Server上の MSSQL データベースに接続する場合、基礎となる FreeTDS を正しく設定する必要があります。詳しくは、トラブルシューティングページを参照してください。

PHP 拡張の設定 :

多くの場合、Web サーバー提供者またはシステム管理者が、これらオプション コンポーネントについてサポートしてくれるでしょう。

Microsoft の IIS サーバーで実行したい場合は、"IIS を XP にインストール" が役に立つでしょう。

ブラウザの互換性

アンケート回答者側は、現在、IE11(イントラネットモードを除く)と、Edge、FireFox、Chrome、Opera など、比較的新しく、また同等で、JavaScript を有効にしたブラウザをサポートしています。

管理者側は、現在、Edge や FireFox、Chrome、Opera など比較的新しく、また同等で、JavaScript を有効にしたブラウザをサポートしています。管理者側では、Internet Explorer はすでにサポートをしていません。

画面サイズ

アンケートの回答に適した(360 × 640 ドット以上)任意のサイズをサポートします。 LimeSurvey 管理ページの最小画面解像度は、1280 × 1024 ドットです。

LimeSurvey のホスティング

LimeSurvey は、PHP と MySQL を提供している多くのホスティング会社のサーバーで動作するはずです。インストール済みの LimeSurvey を利用したいのであれば、 LimeSurvey Cloud でお試し利用ができます。もしくは LimeSurvey 対応ホスティング会社一覧をご確認ください。

LimeSurveyパッケージをダウンロードする

最新の安定版LimeSurvey zipパッケージ(gzip、bz2、7zipのパッケージがあります)をダウンロードし、ローカルディスクに保存してください。

LimeSurveyのパッケージを解凍する

好みの解凍ソフトを使って、zipファイルを解凍し、任意のディレクトリに展開します。ファイルを解凍するときは、ディレクトリ構成を維持したまま展開するようにしてください(ほとんどの解凍ソフトでは既定の動作です)。インストールするディレクトリのパスには、特殊文字である'('や')'を含んではいけませんが、空白文字は含むことができます。

サーバの情報を集める

LimeSurveyを正しくインストールするために、次の情報が必要です。

  • プログラムを置くWebサイトのURL(例: 'http://my.domain.com/limesurvey')
  • プログラムを置くサーバ内の物理的なロケーション(例: '/home/usr/htdocs/limesurvey')
  • データベースサーバーのIP/ネットワークアドレス(例: localhost
  • データベースサーバーを標準でないポートで使用する場合、そのポート番号
  • データベースサーバーのユーザー名、パスワード
  • ほとんどのプロバイダーでは、スクリプトによってデータベースを作成することができません。そのようなプロバイダーの場合は、自身でデータベースを作成します(例: limesurvey)。

ウェブサーバーにファイルをアップロードする

FTPツール(FileZillaなど)でウェブサーバーに接続し、スクリプトを格納するディレクトリを作り、そこにディレクトリ構造をまるごとアップロードします。FTPツールの設定を確認し、バイナリモードでアップロードするようにしてください。ASCIIモードでは変なエラーが出たり(インストール中に 'class not found' が出るなど)、画像が正しくアップロードされなかったりします。)

ディレクトリのパーミッションを設定する

スクリプトが正しく動くために、いくつかのディレクトリに正しいアクセス権が(特に、Linuxのようなシステムにおいて)必要です。

  • "/limesurvey/tmp"ディレクトリとその下のサブディレクトリとファイルは、インポートやアップロードに使われます。ウェブサーバーの実行ユーザーに、書き込みと読み込みの両方を許可してください。
  • "/limesurvey/upload/"ディレクトリとその下すべてについても、書き込み・読み込みを許可します。画像やメディアのアップロードに使われます。
  • "/limesurvey/application/config/" ディレクトリも書き込み・読み込みを許可してください。
  • その他のディレクトリは読み込み専用でも構いません。Linuxのようなシステムでは、/limesurvey/adminディレクトリにあるファイルに読み込み専用にしておくとよいでしょう。
  Linuxを使っている場合は、パーミッション設定はウェブサーバーの設定に依存します。例えば、CentOSでApache HTTPD を使っている場合は、chmod -R 755 <directory> ; chown -R apache <directory>とタイプします。これにより誰でも読み込み可能となり、ウェブサーバーが書き込み権限を持ちます。Linuxのパーミッションについて、詳しくは、こちらを参照してください。


データベースユーザー作成する

LimeSurveyは、データベースとその中のテーブルを作成します。そのためには、そのデータベースエンジンへのユーザー名とパスワードが必要です。以下のような権限を持つデータベースユーザーを作成することを推奨します。

- MySQL:SELECT, CREATE, INSERT, UPDATE, DELETE, ALTER, DROP, INDEX

- PostgreSQL: SELECT, INSERT, UPDATE, DELETE, TRUNCATE, TRIGGER

- Microsoft SQL Server: 不明 - わかった方はこの部分を完成させてください

インストールスクリプトを起動する

"example.org/limesurvey/admin"にアクセスします。すべて正しく設定すると、LimeSurveyインストーラーが動き始めるので、指示に従ってください。データベースを作成するか、データベースにテーブルを作成するか聞かれます。LimeSurveyは、必要に応じデータベースにテーブルを作成します。

最初に管理スクリプトに接続する

インストールが終了したら準備完了です。ブラウザーを開き、LimeSurvey管理のURLを入力します。'limesurvey'というディレクトリー名を使用している場合は、"http://www.example.com/limesurvey/admin"のようなURLになります。

ログイン画面が現れるはずです。デフォルトでログインできるユーザーは(インストール中に明示的に変えない場合)、

ユーザ名: admin
パスワード: password

ログインすると、初期パスワードを変更するよう促されます。楽しんでください。

さらなる設定

キャッシング

LimeSurveyはデフォルトでYiiファイルキャッシュを使いますが、他のキャッシュエンジンを使うように設定できます。次のようなキャッシュを使用できます。

  • Memcached
  • Redis
  • WinCache
  • XCache

詳しくは、Yiiドキュメントを参照してください。

LimeSurvey 4.0.0以降、ExpressionScriptで計算をキャッシュできるようになるかもしれません。これにより、アンケートの複雑さに応じて大幅なスピードアップが可能になります。emcacheを有効にするには、config.phpファイル(components配列)に追加します。

'emcache' => array('class' => 'CFileCache'),

メインのYiiキャッシュと同様に、他のキャッシュシステムも使用できます。

emcacheはランダム化したアンケートと互換性がなく、自動的にオフになります。

何か問題があったら

どんなプログラムもそうですが、この手順の通りでたいていは動きますが、そうでないときもあります。原因はいろいろあるので、ここには書ききれません。何か問題があったら、まずは Installation FAQ/jaを見ましょう。そこで問題が解決しなければ、発生した問題とすべてのエラーメッセージをLimeSurvey フォーラムにポストし、サポートチケットをオープンするか(LimeSurver Cloudの顧客のみ)、Discordチャネルに参加してください。