Translations:Assessments/4/ja

LimeSurvey では、アンケートを「評価」する基準を作成することができます。評価基準とは、アンケートへの回答を評価するルールのことです。回答投稿時に瞬時に評価を行い、それに応じた文章を画面に表示させることができます。

例として、次のような場合を考えてみましょう。

アンケートに質問が2つあるとします（カッコ内は選択肢のコード）。

1つ目は、「煙草を吸いますか？」。これに対する回答の選択肢は次の３つ、「はい、1日に10本以上吸います。」（10）、「はい、1日に吸うのは10本未満です。」（5）、「いいえ、煙草を吸いません」（0）。

2つ目は、「運動をしますか？」。これに対する回答の選択肢は次の３つ、「はい、週に3回、30分以上行います。」（0）、「はい、ときどきします。」（5）、「いいえ、全くしません」（10）。

アンケートの最後に、これらの回答に対するコードの値を足し合わせると、回答者の健康状態についての良い指標が得られます。例えば、煙草を吸う上に全く運動をしない人の指標の値は10+10=20、煙草を吸わない上に定期的に運動をする人の指標の値は0となります。

v1.0以降のLimeSurveyでは、5点尺度形式の質問の回答は数値で記録されます。（例： http://demo.limesurvey.org/index.php?sid=227 ）複数選択形式の回答は正しく記録できません。（例： http://demo.limesurvey.org/index.php?sid=228 ）v1.46β以降では、5点尺度形式 "または" 複数選択形式であれば正しく記録できます。5点尺度"かつ"複数選択形式の場合は、評価が正しく行われません。

評価ツールを用いると、アンケート（質問全部もしくはグループ毎）の回答の値の合計を基準とする、評価のルールを設定することができます。設定画面から、評価ルールの閲覧・編集・削除・新規作成ができます。

以下は「追加／編集」ボックスのメニューの解説です：

• スコープ: 評価に利用する質問の範囲を設定します。アンケート全体を用いる「全体」と、特定のグループだけを用いる「グループ」が選択できます。
• グループ: 評価のスコープとして「グループ」を選択した場合、どのグループを評価に用いるかを選択します。
• 最小値: 回答の値の合計がいくら以上の場合にこの評価を適用するか（評価適用範囲の最小値）を入力します。
• 最大値: 回答の値の合計がいくら以下の場合にこの評価を適用するか（評価適用範囲の最大値）を入力します。
• 見出し: 評価が表示される際の見出しです。
• メッセージ: 評価の時に実際に表示されるメッセージです。HTMLタグが利用できます。
• URL: 評価とともに表示されるURLです。

評価はいくつでも設定できます。同じ数値に対して複数の評価を作成することもできます。

重要:評価を利用する際は、アンケートの投稿完了時に特定のURLを自動的に読み込む機能を用いることはできません。評価はアンケートの投稿後にしか実施できないからです。